この記事を執筆中の筆者は悩んでいました。
「6月中は一度も美術館に行けなかったな…」
実はここ1か月ほど、ひどい体調不良で思うように出掛けられませんでした。月初には扁桃炎・リンパ腺の炎症で3日間の自宅療養となり、その翌週には風邪を引き寝込んでしまい、翌々週はその体調不良で溜まっていた仕事をさばいていたら、首・背中・肩甲骨に激痛!接骨院で診てもらったら、姿勢が悪すぎるのと連日の寝たきりの影響で筋肉に炎症が起きているとのことでした。
筆者にとって、毎週のように美術展に行くのはもはやライフワーク。忙しくてなかなか行けない時期でも、月に3回ほどは出向いていたのです。10年ほどそんな生活をしていたのに、初めて約1か月も美術展に行けなかったのは本当に悲しいことでした。
では、何を紹介しようか?
悩みましたが、今回は訪れた美術展のレポートではなく、これから行きたい美術展を紹介しようと思います。台風が過ぎ去り、梅雨が明け、本格的な夏が始まるこの予感と共に、美術展に行く楽しみを持っていたいのです。
特に、関西で7月から始まる美術展には、全国から注目が集まる展示が続々と開催されます。読者の皆様にとって、ぜひこの夏行ってみたい!と思える美術展に出会えることを願います。
ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち|あべのハルカス美術館
7月4日から始まる「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たちヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵」では、フランスの印象派とその前後の時代に才能を突出した作家たちの作品が大阪のあべのハルカス美術館に集結します。
ゴッホをはじめ、マネ、コロー、モネ、ルノワール、セザンヌ、シニャック、マティス、ユトリロまで網羅。総勢42名・70点の当時の西洋名画が一気に見られる贅沢な展示となっています。
注目はゴッホの「跳ね橋」。ゴッホの”黄金期”を代表する作品で、南フランスへ移住した直後に描かれたとされる風景画です。ジャポニスムの影響もあるとされる本作の美しさは、美術館で直接見る価値のある作品といえるでしょう。
会場:あべのハルカス美術館
所在地:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16F
開催期間:2026年7月4日(土)~ 9月9日(水)
開催時間:火~金 / 10:00~20:00、月土日祝 / 10:00~18:00

リニューアルオープン記念展 千住博|佐川美術
館
2025年9月29日(月)から施設改修工事により約9か月間休館していた佐川美術館がリニューアルオープン記念として、「千住博 水の調べ、水の響き」を7月1日から開催します。日本を代表する日本画家・千住博の作品が一堂に並ぶ本展では、彼の最大のモチーフである”水”の作品を観ることができます。
筆者が千住博を知ったのは、3年ほど前に軽井沢にある千住博美術館に行ったときでした。現代的でありながら、絵本の世界のような優しさと自然の厳かさが同居するその世界観が印象的でした。ぜひまた行きたいなと考えていたので、関西にくるのは本当に喜ばしく思います。
本展では代表作である「ウォーターフォール 」の作品を中心に、最新作「ウォーターフォール・オン・カラーズ 」もあるとのこと。最新の日本画とそれが織りなすアートシーンは見逃せないでしょう。
会場:佐川美術館
所在地:滋賀県守山市水保町北川2891
開催期間:2026年7月1日(水)~ 9月6日(日)
開催時間:9:30~17:00 ※毎週月曜日は休館日

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」展|大阪中之島美
術館
やはりこの展示は欠かせないでしょう。8月21日から開催の「フェルメール《真珠の耳飾りの少女》展 17世紀オランダ絵画の名品、奇跡の再来日」はチケット争奪戦がすでに始まっているようです。
本展では、マウリッツハイス美術館が所蔵するフェルメールの作品のうち、14年ぶりの来日となる「真珠の耳飾りの少女」と、フェルメールの最初期に描かれた貴重な「ディアナとニンフたち」の2点に注目されています。さらに、歴史画・肖像画・風俗画などの10点も展示され、17世紀オランダの名画が6つのテーマに分けて、フェルメールの軌跡をたどりながら鑑賞できる構成となっている模様。
また、全長20mの大型スクリーンでフェルメールの世界観を映像で楽しめる体験もできるようです。デジタルでの名画鑑賞も新しい楽しみ方のひとつといえるでしょう。
ちなみに、「真珠の耳飾りの少女」というタイトルは「青いターバンの少女」とも呼ばれているのをご存じでしょうか?本作が描かれた当時は、このターバンの美しい青を表現できる顔料がかなり高価で、貴重な色だったそうです。
会場:大阪中之島美術館
所在地:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開催期間:2026年8月21日(金)~ 9月27日(日)
開催時間:9:30~17:00

マリメッコ展 模様のちから|京都文化
博物館
最後はファッション分野の展示を紹介しましょう。フィンランド生まれの人気ブランド・マリメッコの展示「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love 」が京都文化博物館で7月4日から開催されます。
マリメッコは1951年創業で、いまやファッションやインテリアの枠を超え、新しいライフスタイルの提案を独自のデザインを通して世界中の人々に発信している老舗ブランド。もちろん日本でも人気で、本展でも盛況が予測できます。
本展では、さまざまな年代のドレスやアートワーク、ファブリックを通して、マリメッコの美学や歴史、創造と製作の想いを知ることができるでしょう。この夏、”マリメッコの模様の世界”に浸ってみるのはいかがでしょうか?
会場:京都文化博物館
所在地:京都市中京区高倉通り三条上る東片町623-1
開催期間:2026年7月4日(土)~ 9月6日(日)
開催時間:10:00~18:00

ライター:石倉佳奈
広告代理店で6年間営業マンとして勤務した後、1年間日本全国の美術館をめぐるひとり旅へ。現在はSEOライティングやインタビューライティング、イベントディレクターなどさまざまな仕事を請け負うフリーランスライターとして活動中。日本全国の美術館と博物館を制覇すること、ヒマラヤマーモットを飼うことが今の夢。
