圧倒的に感動した景色、また見に行きたいか?

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インドの「タージマハル」は、56カ国を旅したわたしにとって、特別な場所です。

中学生の頃に教科書で見た時、その左右対称の美しさに魅せられ、度々わたしのノートのすみにらくがきとして現れていました。当時のわたしは、自分が日本を飛び出すことなんて絶対にないとなぜか確信しており、それはどこか非現実な世界の建物のように感じていました。

初めてインドに行ったのは2023年、なんとなくインド一人旅は怖いと思っていたところに、一緒にインドに行ってくれる友達が現れ、ついにインド、タージマハルを訪れるチャンスが巡ってきました

たくさんの素敵な景色や建造物を見てきましたが、今まで見てきたものを凌駕する体験になりました。歴史や背景、そのものの美しさに加え、20年も前から行きたいと思っていた写真の中の世界が、実物として目前にあるなんて・・・今までに感じたことのない感動を味わいました

わたしにはもう一つ、長年行きたいと願い、訪れた場所があります。イタリアにある、フィレンツェのドゥオモ(正式にはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)です。「冷静と情熱のあいだ」という映画の舞台がイタリアで、その劇中に主人公たちが生活しているフィレンツェの街並みがあまりに美しく、中でもドゥオモは印象的なシーンの舞台になっていました

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この映画もまた中学生の頃に見て、大変失礼ながら話の内容は覚えていないのに、あの美しい景色の映像は、長く脳裏に焼きついたままでした。


初めての一人旅でイタリアに行った時、フィレンツェを訪れました。感動という言葉では言い表せない感情が湧き上がり、震えに近い感覚に陥ったことを今でも鮮明に覚えています


さて、そのフィレンツェですが、また行きたい気持ちが強かったため、その後3回訪れました。もちろん変わらず美しく、大好きな街なのですが、一度目と同じ感動はもう湧き上がってこないのです


大好きな街だから何回も行きたい気もするし、でも一度目と同じ感動はもうやってこない。何度も行くことが勿体無いとも感じられるような、もどかしい気持ちです


タージマハルをまた訪れるチャンスがあった場合、行くべきか、行かないべきか、非常に難しいです。特別に思っている2つのうち、フィレンツェには何度も訪れたから、きっとタージマハルは一回きりにしておいたほうがいいのかもしれません

ライター:あすみ