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実はアートにおいて、ファッションと接合する点はそんなに多くない。
しかし、アートが好きな人はファッションも好きだし、その接合点は美大などといったパラダイムでは接合する。
オークションでも同じ会場で入札されることもある。
ただなぜか別に位置した両者を引き合わせたのは他でもないイヴ・サンローランだ。

サンローランといえば、トラペーズラインとスモーキングジャケットにこのモンドリアンコンポジションである。
サンローランが有名すぎるのであえてモンドリアンを説明すると、

まさにこのオランダ出身というのがみそ。
彼は元々は田園風景などを描いていました。
しかし、1911年にアムステルダムで開かれた美術展「モダン・クンストリング」で、キュビズム作品に大きな感銘を受けたといいます。40歳を目前に教師を辞めてパリに移り住みます。
そこでピカソやブラックとキュビズムの画家として活動します。
これがサンローランが制作のヒントとなったのでしょう。
そして、父の急死でオランダにモンドリアンは戻るものの、新構造主義に移行し、その後パリに戻り、ニューヨークへ移住し、最後は71歳で肺炎で亡くなります。
まさにこうした彼の軌跡がサンローランのアイディアの厳選となりました。
出典