物心ついた頃に、夢中になって図鑑を見ていた記憶がある。我が家に唯一あった図鑑は、恐竜図鑑だ。母が子どもの頃に持っていたものなのでかなり年季が入っているが、それでも大事に大事に、隅々まで読んでいた。
私の同世代が次々と親になってきている。男児を持つ友人は、今のところ全員「我が子のマイブームは恐竜だ」と言っている。世代をいくつ超えても、男児は恐竜というコンテンツに夢中になるらしい。
ここまでカッコつけて、さも客観的に文章を書いている私だが、もちろん今でも恐竜に興味津々だ。映画『ジュラシック・パーク』シリーズはすべて視聴したし、恐竜関係の展示にも積極的に足を運んでいる。
そんな恐竜好きにおすすめしたい旅行先は【福井県】だ。福井県は、日本で最も恐竜の化石が発掘されている。これにちなんで、福井県ではまち全体で「恐竜ムード」が盛り上がっているように感じる。

まず新幹線で福井駅に到着すると、数々の恐竜アートがお出迎えしてくれる。駅舎を出ると立派な恐竜模型が並んでおり、「まちに突然出現した恐竜たち」のような、臨場感溢れる写真を撮ることができてとても楽しい。
勝山にある「福井県立恐竜博物館」も絶対に行くべきスポットである。世界三大恐竜博物館の一つとして数えられるだけのことはあり、館内はとても広く、様々なコンテンツが用意されている。とても半日ではすべて見ることはできなかった。

時期によって内容は異なるが、恐竜のショーは必見だ。本当に蘇ったかのようなリアルな恐竜たちが動いている姿を間近で鑑賞することができる。音響も素晴らしく、唸り声だけで子どもたちが泣き叫ぶほどの臨場感だった。あまりにも子どもが小さい場合は、敢えて避けるべきかもしれない。

館内展示も素晴らしい内容だった。骨格標本だけでなく、骨格に基づいて当時の姿を再現した模型も複数飾られている。中にはまばたきをしながら身体を動かすものもあって、私ですらギョッとしてしまった。
歯や爪はもちろん、皮膚の質感も「生きていたらこんな感じなんだろうなぁ」と思えるほど精巧に再現されている。興味深く鑑賞する私の隣で、私の腰くらいの背丈の男の子も夢中になって見ていた。このような博物館に行ったのがきっかけになって、将来は恐竜の学者になったりする子もいるんだろうな…と感慨深い気持ちになった。まだ私は親にもなっていないのに。

スケジュールの都合で半日しか滞在できなかった恐竜博物館。かなり急ぎ目でやっと一周することができたが、本当は丸一日かけてゆっくりと過ごしたい場所だった。予約すれば化石の発掘体験もできるという。
「恐竜が好きだった」という方はぜひ一度足を運んでほしいし、「我が子は恐竜が好きらしい」という方はぜひここに子を連れてきてあげてほしい。もしかしたら、その子の将来に大きな影響を与えるターニングポイントになるかもしれないのだから…。
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