冬の高山で古い町並みと食べ歩き観光

· 文化・食べ物

日本で一番面積が大きい「市」をご存知ですか?

正解は岐阜県北部にある飛騨地方の中心都市「高山市」です。下呂よりも北にあり、飛騨よりも南に位置しています。面積が大きいと言っても、その90%以上が森林です。山や川、渓谷や峠など自然が豊かな場所でした。

高山市は「飛騨の古都」とも呼ばれており、江戸時代から残る古い町並みが観光名所の一つになっています。なぜ我々は京都のような「古都」に惹かれるのでしょうね。減ることはあっても増えることはない昔の町並みを、どうか今後も保存して欲しいものです。

高山までのアクセスは意外と簡単で、名古屋から特急列車1本(約2時間)で到着できてしまいます。この特急列車は乗り心地も車窓も素晴らしかった...!

愛知県を出て岐阜県に入ってからは、ずっと山間を流れる飛騨川に沿って走ります。教科書でしか見たことがないような、巨大な岩を削りながら白い泡を立てて蛇行する川の迫力は必見です。

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JR高山駅から古い町並みエリア「高山市三町伝統的建造物群保存地区」までは徒歩10分という好立地。格子が特徴的な木造建築の合間を人力車が行き交うこともあり、江戸時代の風情を感じる空間でした。

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3月に訪れたので、途中から雪も降り始めました。東京に住んでいると見たこともないような、大粒のフワフワとした雪が”舞い降りる”ように落ちてくる様子はとても幻想的です。古い町並みも相まって、非日常の景色にシャッターを切る指が止まりません。

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高山観光といえば外せないのが食べ歩きです。名産品「飛騨牛」を駆使したコロッケ、串焼き、握り寿司などを贅沢に堪能しましょう。特に飛騨牛の握り寿司は、口に入れた瞬間にとろけるような上質な味わいでした。

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他にもみたらし団子や高山ラーメン、高山モンブランなど地元グルメを満喫できますが、一番のおすすめは岩ト屋さんの「綿菓子すき焼き」です。え?綿菓子とすき焼きって合うの??と私も半信半疑でした。

カップの中に熱々のすき焼きが入っており(すき焼きのお肉はA5等級の飛騨牛!)、その上にふんわりと綿菓子が乗せられています。すき焼きの蒸気が綿菓子を貫通して穴を開けているのが特徴的でした。

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もちろん綿菓子単体でも美味しいのですが、ギュウギュウと綿菓子をすき焼きの中に詰めていくのが正しい食べ方のようです。フワフワの綿菓子はすき焼きに押し込むとみるみるうちに溶けていき、そこには何もなかったかのような見た目になります。

しかし!食べてみるとビックリ!ザラメが溶けたことですき焼きがまろやかになり、醤油の味を引き立ててくれるではありませんか!もちろんA5等級の飛騨牛も柔らかくて絶品です。

見た目は可愛い、溶かすのも楽しい、食べて美味しい、すべてが揃った新感覚グルメをぜひお試しください☺

ライター:あぐ