旅史上、一番過酷だったサイクリング

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広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの「しまなみ海道」は、人気の観光アクティビティの一つです。車でのドライブはもちろん可能ですが、サイクリングロードとしての整備もされているので自転車での走破もできます。


瀬戸内海に浮かぶ5つの島を経由するのですが、途中の島まで船で移動すれば自分好みの距離に調節できるという点も魅力でした。普段自転車に乗らない私でも、距離さえ調節すれば余裕でクリアできるだろう。しかも電動アシスト自転車をレンタルすることができるのだから、優雅にサイクリングを楽しめるだろう。


そんな軽率な考えから、私は生口島から尾道までの約30kmのサイクリングコースを選択するのでした。私の旅行史上、一番過酷な思い出になるとも知らず…!


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瀬戸内海の景色を横目に颯爽と走るサイクリングはさぞかし美しいだろうと胸を踊らせ、ミラーレスカメラを首から下げてサイクリングを開始しました。季節は2月上旬で少し寒いですが、自転車を漕いでいたら身体も温まることでしょう


開始時刻は14:30で、帰りの飛行機に間に合うためには3時間後の17:30までに尾道にゴールしなければなりません。3時間で30kmなので時速10kmペース…自転車の通常時速は13kmとのことなので、まぁ余裕だろうという算段です


しかし、サイクリング開始と同時に試練が始まります。いきなり雨が降ってきました。晴れ男で有名な私が、雨に打たれるなんて…!ん?雨にしては音が変だな…というか、何か顔に当たる雨粒が痛いんだけど


なんと、雨ではなく霰(あられ)が降り注いでいたのです。これが本当にしんどかった


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カメラはすぐに服の下に隠し、周囲の景色を楽しむことなく、雨具も装備せずに、極寒の道を、氷の礫を顔面で受け止めながらひたすら走りました。開始から30分、6kmほど進んだ場所にあったセブンイレブンで一旦作戦会議をしま


既にこの時点でかなりヘトヘト…あとこの5倍の距離を進まなければなりません。私はリタイア前提で帰路を調べたのですが、自転車があるのでバスは使えません。船の時刻表を確認するも、本数が少ないため17:30に尾道には絶対に間に合わないことが発覚しまし


「これはもう、気合で帰るしかない


覚悟を決めて、延々と続くサイクリングロードを走り続けました。変わらず霰は降り続けますが、もう立ち止まってはいられません。快晴なら美しい景色が広がっているであろう橋からの景色も堪能することなく、もはやアスリートのような気分でゴールだけを目指します。


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しまなみ海道は思ったよりも坂道が多く、電動アシスト自転車とはいえ負担が大きかったです。(天候のせいも大いにありますが…。)しかし、ようやく…悲願のゴールを果たします。時刻は17:15。帰りの飛行機に間に合っ!!


ょう。


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今回の経験から「どんな長い道のりでも、進み続ければ必ずゴールはやってくる」と学びました。皆さんもご自身の体力に合わせて、天候が良い日に、無理な計画を立てることなく、しまなみ海道サイクリングに挑戦してみてください。

ライター:あぐ