2025年に世界が注目した一大イベントといえば、「大阪万博」ではないでしょうか。開催前から賛否の激論が起こるほど波乱の幕開けとなった今回の万博。実は開催初期の方(5月のGW明け)に私も行ってきました!
万博の運営が掲げる開催目的は多岐に渡りますが、私が万博に行く目的はズバリ「大阪でプチ世界旅行気分を楽しむ」です。世界中の文化や技術が集結したパビリオン、各地の料理が楽しめるレストラン・お土産などを、東京から新幹線一本で体験できるまたとないチャンスではありませんか。

まず最初に目につくのは「大屋根リング」。全長約2km、世界最大級の木造建築です。開催国である日本のアイデンティティを感じさせる木材は、一切の塗装や装飾がないのに高貴な雰囲気を醸し出しています。
これが文字通り”どこまでも”続いているのが圧巻でした。空を飛ばない限りはどんな高性能カメラを持ってしても、その全景をファインダーに収めることができません。これはぜひ生で、その目で見ることに価値があると感じます。

イタリアパビリオンの「ファルネーゼのアトラス」はSNSなどでかなり話題になっていましたね。この作品はレプリカではなく本物、しかも古代ローマ時代(西暦150年頃)に造られたものが現代(2025年)の日本にあるということにロマンを感じました。
この像は雨の日も風の日も、戦争も天変地異も幾度も見てきたことでしょう。「約2000年もこの地球を見てきて、どうだった??」とアトラスに問いかけたくなります。

食事はもちろん、海外の料理を楽しみました。夕食に選んだのは本格的なドイツ料理が味わえる「Oishii! Germany」の料理です。
もちろんドイツに行ったことはなく、もし行くとなったら直行便で14時間もかかります。そんな離れた地の味を大阪で楽しめるなんて素晴らしい!
気になるお味は、想像していたジャンキーな味とはかなり異なる、甘い・酸っぱい系でビックリ。正直に言うと好みの味ではありませんでしたが、そういったものを経験できるのがこの万博の醍醐味なのです。皆様もぜひ、気になる異国料理にチャレンジしてみませんか?

私が最後に行ったのはアメリカパビリオンです。ここでは本物の月の石が展示されています。
月の石といえば1970年の大阪万博でも展示され、当時も相当話題になったようですね。(私が生まれるかなり前です。)私の中では万博=月の石のイメージだったので、これは絶対に見たい!とワクワクしていました。
大人気ゆえ、写真撮影は一人一回・鑑賞は数秒で交代という制約がありましたが、しっかりとこの目に焼き付けてきました。その辺に落ちていても気が付かないようなビジュアルをしていましたが、これが地球から38万kmも離れた所で取れた石か…と思いながら見ると感慨深いものがあります。生で見れて本当に良かった…!
世界最大級の木造建築、約2000年前の彫刻、飛行機で14時間離れた場所の料理、地球から38万km離れた場所の落とし物…本記事で紹介できたこの4つだけでも、「大阪に行くだけで一度に楽しめる」というのはかなり値打ちのあるものだと思います。
他にもスペイン、インドネシア、タイ、フランス、エジプトなど各国のパビリオンを巡りました。10時間の滞在で13カ国の世界旅行達成です。素晴らしい一生の思い出をありがとう、大阪万博!
ライター:あぐ